夕陽のあたる家

歌詞

アスファルトが途切れた
心細いジャリ道抜け
宵闇に追い付かれぬよう
自転車を飛ばす

年中湿った庭
黒い瓦のオンボロ屋敷
ただひとつの救いは
夕陽のあたる 大きな窓

ガラガラと玄関を開けると
消したばかりのストーブの匂い
さっきまで居た父の気配に
胸がキュッとなる

誰も羨まぬように
何も欲しがらぬように
心が折れぬように
今日も何かを諦めている

恥ずかしくて悲しくて
許せない事ばかりが日々の
隅々に こびりつき はがす術もない
早く大人になって
ここじゃない何処かへ行きたいの

ただひとつの灯りは
夕陽のあたる 大きな窓

お隣の家から漏れてくる
笑い声 カレーライスの匂い

幸せな情景を無視して
孤独をもてあます

憐れみを乞うように
「ごめんね」を云う母に
怒りが弾けぬように
いつも爪を噛みしめている

恥ずかしくて悲しくて
許せない事ばかりが日々の
隅々に こびりつき はがす術もない
早く大人になって
ここじゃない何処かへ行きたいの
ただひとつの灯りは
夕陽のあたる 大きな窓

誰も羨まぬように
何も欲しがらぬように
心が折れぬように
今日も何かを諦めている

アスファルトが途切れた
心細い砂利道抜け
宵闇に追い付かれぬよう
自転車を飛ばす
年中湿った庭
黒い瓦のオンボロ屋敷
ただひとつの救いは
夕陽のあたる 大きな窓

恥ずかしくて悲しくて
許せない事ばかりが日々の
隅々に こびりつき はがす術もない
早く大人になって
ここじゃない何処かへ行きたいの
ただひとつの灯りは
夕陽のあたる 大きな窓

大きな窓
大きな窓
大きな窓

収録CD

2nd アルバム「道標」より

この曲の背景

1人ぽっちで切なくて苦しい思い出が
その家には詰まっている

公園に私を迎えに来てくれる人は居ない
鍵を開けて家に入る
寒くて暗い部屋
冷凍食品を温めて食べる

1人で寝る
朝になれば
お父さんが帰ってくる

寂しいけれど
一つだけ私を癒してくれた場所

夕陽が差しこむ窓辺に
私はいつも座ってた
早く大きくなって
ここから抜け出そうと思ってた

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