あいのゆくえ
歌詞
優しさと弱さの間には
凍てつくような河がある
足をとられて深みにはまり
溺れた心は流されて
やがて愛する人に
1番弱い姿をさらしてしまう
弱い心にまとわりつく
化け物の群れを いくつも見てきたよ
ボロボロになっても 捧げている様は
悲しい程痛くて 誇らしくもあった
僕には何もなくて ただ堪えるしか無かった
惨めになんかなるもんか
かじかんだ手を握って
抱きしめた心だけは 守ろうと強く誓った
優しさと弱さに 追い込まれてしまわぬ様に
激しく打ちつける雨の中
傘もささずに立ち尽くす
涙枯れるまで泣きわめいて
また前を見て歩き出す
悲しみの向こう側に
あるものを この目で見たい
強くなりたい ただ願って
裸足のままで 走り続けた
打ちひしがれても 愛を乞い叫ぶ姿は
ちぎれる程恥ずかしくて 羨ましくもあった
僕には何もなくて ただ堪えるしか無かった
惨めになんかなるもんか
かじかんだ手を握って
抱きしめた心だけは 守ろうと強く誓った
優しさと弱さに 追い込まれてしまわぬ様に
幼い頃の おぼろげな記憶
仕事帰りのお土産
コロッケかメンチカツか
付録付きの雑誌か
抱きしめた愛だけは
確かに ここに あったんだ
あったんだ
僕には何もなかった
ただ堪えるしかなかった
惨めになんかなるもんか
かじかんだ手を握って
抱きしめた心だけは 守ろうと強く誓った
優しさも弱さも いつか愛で
満たせる様に
この歌を 空へ飛ばそう
収録CD
CD未収録曲
この曲の背景
『お母さん、なんで包丁が折れてるん?』
『涼ちゃんが赤ちゃんの時に
お父さんと お母さんと涼ちゃんと
3人で死のうと思った事があったんよ
でも涼ちゃんがケラケラ笑って
止めてくれた
3人で一緒に居られるんは
涼ちゃんのお陰やで ありがとう』
その時の私は…
『私ってすごい!』と思った
不思議と、
この話は悲しい思い出ではなくて
暖かい思い出として残ってる
私の経験から生まれた愛を
次の人に渡して…
またその人が次の誰かに渡す…
悲しい思い出ではない
あいのゆくえ
を思い描いた
情けなくて悲しくて…
優しいから傷ついて思い悩む姿に
傷つきながら母の愛を探し出した