エビフライ

歌詞

“あたりまえ”はある日 突然失うんだと
知ってたはずなのに もどかしくて
心の奥の嫌な言葉 宙に舞って闇に沈む
大丈夫じゃないのに 大丈夫と笑ってる

いつもなら5分の道を40分
松葉杖をついて ひたすら歩く
一歩一歩 嫌な言葉を追い出していく

大きく息を吸い込む 満開の桜を見上げる
手のひらに集めた花びら
ポケットにしまいこむ

今日が最後かも 知れないということを
どれだけの人たちが 知ってるんだろう
忘れられてしまうことは 辛く寂しいこと
最後に見たママの顔 ずっと思い出してる

いつもより冴えわたる思考がうるさい
ママのマドレーヌ焼きたての匂い
一つ一つ 明るい方へ気持ちを繋ぐ

「よいしょ よいしょ」
小さな手のひらに大きな松葉杖を
握りしめた満面の笑顔 大切に抱きしめる

汚れないよう 忘れないよう
温かさを感じていられるよう

治ったら何本作ろうエビフライ
ママのマドレーヌ嬉しかったこと
一つ一つ 誰かの気持ち花咲く方へ

大きく息を吸い込む 満開の桜を見上げる
手のひらに集めた花びら
ポケットにしまいこむ

「よいしょ よいしょ」
たっぷりのタルタルソース
のせたエビフライ
かぶりついた満面の笑顔
大切に抱きしめる

収録CD

CD未収録曲

この曲の背景

怪我をして
急に出来ない事が増えて
誰かに頼らないといけない事も増えた時

あたりまえじゃないんだと思った
松葉杖をつきながら
桜の花の方へ歩くけれど
いつまでも辿り着かなくて…

いつも通りだと気づかない事を
気づけた大切な経験を歌にした

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