ディンドンダンドン
歌詞
お願い事はしないと決めてた
だからサンタさんは来ないと思ってた
ママは今日も仕事で遅いって
だから卵焼きを作って待ってるの
もうすぐ聞こえるかな パタパタ走る足音
ガラガラって戸が開いて「ただいま」
やわらかいあの声が抱きしめてくれる
ディンドンダンドン 待ち遠しくて
ディンドンダンドン ソワソワしてる
お願いごとをするの忘れたから
きっと神様がいじわるしたんだね
パパがいつしかお家を出て行って
だけど私はそれに気づかないふりしてた
ある晩ママが 大事に抱えてきた箱
ビリビリって紙を破いてこじ開けた中から
飛び出したクリスマスツリー
ディンドンダンドン 嬉しすぎて
ディンドンダンドン ドキドキしてる
フェルトのオーナメント ダンボールの星
赤 青 黄色 ピカピカ点いては消えて
ママ 今日はどこにも行かないで
このままずっと ぎゅっと していて
お願い事はしないと決めてた
だけどサンタさんは来てくれたんだ
私とママをぎゅっと抱きしめて
メソメソ笑って ニコニコ泣いてた
世界一温かい私だけの宝物ふたつ
ディンドンダンドン パパ ママ 私
ディンドンダンドン ずっと一緒に
ディンドンダンドン 明かりを消して
ディンドンダンドン メリークリスマス
メリークリスマス
収録CD
1st アルバム「Piece of my life ~やわらかに歩く日々~」より
この曲の背景
お父さんが博打と借金で
暮らしもままならず…
このまま3人で暮らしていたら
私と母に迷惑をかけるから…と、
財布の中身の三千円を母に渡し
「苦労かけてすまんかった
このお金で涼子に何か買ってやってくれ」
と言って
父は家を出て行った
私はまだ小さかったけど
何となく事情が分かっていたけど
母の為に分からないフリをしていた
そして母はそのお金で私に
クリスマスツリーを買ってくれた
私は嬉しくて嬉しくて
何度もオーナメントをつけたり
外したりして大事にしていた
ある日ふらっと父が帰ってきた
「お前たちが居ない人生は辛い
やり直してくれ」
と父が母に言ってくれたから
やり直したんだよ!と
数年後に母が私に話してくれた
小さい小さい幸せを
下手くそだけど…
ちゃんと大事にしてくれてた事
私は知っていたんだよ