道標
歌詞
冷たく尖った廊下の先には
重くて鈍い鉄の扉
お母さんが連れられてく
檻の向こうへ
“ガチャン”と閉まる渇いた音
心が悲鳴をあげた
mummy’s gone 大声で泣き叫んでも
mummy’s gone どうにもならない
涙に濡れてる私の隣に
真顔で立つ もうひとりの自分
情けないくらい寂しい声で
そっと呟く
“泣いていても何一つ変わりはしないよ”
daddy’s gone 八つ当たりする人もない
daddy’s gone なんにもならない
せめて心だけは盗られないように
隙間を愛だけで満たせるように
「大丈夫!」
いつも自分に言い聞かせて
残酷までにやってくる朝を また始める
mummy’s gone 大声で泣き叫んでも
daddy’s gone どうにもならない
決して恨んだり憎んだりせずに
底のない沼にのまれないように
「好きなもの」
目をそらさずに離さぬように
心が張り裂けそうでも きっと笑ってやる
勝つことが出来なくても
諦めぬように 負けないように
大好きなものを『道標』に
今日を 明日を 重ねてゆく
決して恨んだり憎んだりせずに
底のない沼にのまれないように
「好きなもの」
目をそらさずに離さぬように
心が張り裂けそうでも きっと笑ってやる
せめて心だけは盗られないように
隙間を愛だけで満たせるように
「大丈夫!」
いつも自分に言い聞かせて
残酷までにやってくる朝を また始める
収録CD
2nd アルバム「道標」より
この曲の背景
『ガチャン』と
鍵のかかる病棟へと
母を見送った19歳の私
『助けて』と叫ぶ母
『お母さん早く帰ってきてな』と叫ぶ私
帰り道 ひとりなんだと言う現実に
心細くて大声で泣いた
父も亡くなり
誰も助けてくれない
自分を諦めない
大好きな歌だけ抱きしめた日々